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ユーコンの風Vol.4 (2001年12月)

12月。小さなホワイトホースの町にも静かなクリスマス・シーズンがやってきた。メイン・ストリートの街路樹にはクリスマス・ライトが灯り、ギフト・ショップのデコレーションもその雰囲気を盛り上げるのに一役かっている。

11月下旬以来、ホワイトホースでは気温が連日マイナス30度の厳しい日が続いている。地球温暖化の影響で、過去2年ほど比較的温暖な冬を過ごしていた地元民は少々意表をつかれた思いをしているとともに、「やはり、北の冬はこうでなくっちゃ」と妙に張り切ってもいる。

11月の1ヶ月を日本で過ごした私にとって、帰ってきたときに感じる寒さはひとしおであった。ホワイトホースに到着した日の気温はマイナス33度。都会から戻ると、まず空港を出たところで大きく深呼吸するのが私の常だが、今回は一息吸ったところで肺がひきつったようになってしまった。日本で最後に滞在した九州との気温差約45度は、やはり大きかったのである。

今回の日本滞在も随分有意義であった。最近はユーコンでの仕事を通して出会った人々とのプライベートでの付き合いが広がっており、その面々に会うのがひとつの楽しみになっている。その殆どが、何らかの形でユーコンの自然の中での時を共有した人々。その再会が日本のビルの谷間であっても、いつも旅の思い出と現在の話題が上手く溶け合い、同じ空間で心地よい時間を共有できるのである。彼らの職種、年齢などは本当に様々。ただ、お互いに「ユーコンが好き」という共通点があるだけなのだが、しかし皆さん、好きな時にフラッと現れて、チラッと会って、またササッとユーコンに戻る私をいつも広い心で迎え、お付き合いして下さるのである。

その彼(彼女)らが「ああ、また行きたい」と言って下さるユーコンは、相変わらず素敵なまま、北にある。自然は雄大で変りなく見えるが、きっと訪れる度に新しい発見、面白しろい体験ができるのではないだろうか。なにせ、ここに6年暮らす私でも、毎日のように「何か」を見つけているのだから。

冬の空を自由に飛び回るレイブン

今日は何を見つけたか?雪の積もったスプルースの木の上にいるレイブン(大カラス)。キャンキャン吠えながら追い立てる犬をアッチ飛びコッチ飛びしながら散々からかった後、息を切らせて未だ睨み付ける犬を横目に、満足そうに高い木の枝に止まり羽を休めた。さすが、ファースト・ネーション(先住民)の人々が「トリック・スター」と呼ぶだけあって頭が良く、ずる賢い鳥だと感心した。朝食を食べながら窓から見た風景の一こまである。

今年の冬も、ここにオーロラを求めてやって来る人々との新しい出会いがあるだろう。どのような驚きや発見を共有できるか、とても楽しみである。

                                 Yoshie Kumagae